豊洲市場の建物内で黒い粉塵が発生し、労働者の間で不安が広がっています。日本共産党東京都議団は、水産仲卸棟内で粉塵を採取し、研究者に分析してもらいました。その結果、毒性の高いアンチモンが自然界の1020倍、カドミウムが70倍、鉛が29倍など、重金属が高濃度に含まれていることがわかりました。
和泉なおみ都議は、3月12日の都議会予算特別委で、この事実を指摘し、閉鎖的な市場施設内であり「慢性疾患を起こす可能性がある」として、直ちに実態を把握し対策をとるよう求めました。
中央卸売市場長は、「法令に基づき大気中の浮遊物質を調査している」と答えましたが、「重金属の調査はあるか」との問いに、「ある」とは答えられず、重金属の調査を行っていないことが明らかになりました。
和泉都議は、「実態把握なしに適切な対応はできない」と重ねて調査を迫りました。
