小池百合子都知事は8月9日の会見で、9月1日に行われる関東大震災追悼式典に「追悼文を出す予定はない」ことを明らかにしました。追悼碑が建立された1973年以来、歴代都知事は同式典に追悼文を出してきましたが、小池知事は、就任翌年の2017年から送付を中止しています。
日本共産党都議団は知事会見に先立つ8月8日、追悼文を送付するよう小池知事に申し入れしました。関東大人災での朝鮮人虐殺の事実は国の中央防災会議報告書にも明記されています。しかし、小池知事は、「何が事実かについては、歴史家がひもとくべきだ」とくり返し答弁し、虐殺の史実そのものを認めようとしていません。こうした知事の姿勢・認識は、民族差別を背景とした朝鮮人の虐殺・加害の事実をうやむやにし風化させることにつながるものです。
（「しんぶん赤旗」2019年8月10日付参照）
