和泉なおみ事務所ブログ

和泉なおみ・日本共産党都議会議員の事務所です~くらし・福祉を都政の真ん中へ~

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催と成功 に関する決議案」に対する討論(10月8日)

2020年10月8日の本会議で、とや英津子都議(練馬区)が「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催と成功に関する決議案」に対し、「開催のみを大前提とした決議案には賛成することは出来ません」との討論を行いました。

開催にむけて真摯な努力を続けてこられた方々に心からの敬意を表するものですが、新型コロナウイルス感染症の地球的規模でのパンデミックの収束の見通しがたたないなか、大会に参加できない国、選手が生まれる可能性もあります。

IOCとの調整会議が何回か開かれ、報道によれば、延期や感染症対策に伴い、削れる額は300億円、追加で係る費用は3000億円とされています。しかし、具体的な数字や、追加経費はだれが負担するのか、検討内容については、都民にも都議会にも説明されていません。

都議会としてやるべきことは、その全容を明らかにさせて議論することです。そして、どのような結論になるにせよ、都民や国民の理解を得ながら進めることが必要です。 

また、意見書や決議は、常任委員会を通じて、全会派一致で調整がついたものを本会議に上程するのが、都議会のルールです。今回の決議案は、常任委員会の手続きを省き、議会運営委員会理事会で多数決で(全会派一致でなく)上程を決めました。都議会の、意見書、決議は全会派一致、という原則を踏みにじるものです。
都議会としての決議を、全ての会派の合意を得ずに進めるやり方に断固抗議し、反対討論を終わります。

https://www.jcptogidan.gr.jp/category01/2020/1008_2215